嵐からの脱出法を14通りも研究済み。好奇心爆発の雲。
巨大積雲は、いつも次の上昇気流を探している。この高度の気流はどこへ向かうのか、山の反対側はどんな空なのか——問いが問いを生んでいく。他の雲が流れに乗るとき、この雲は流れの仕組みそのものを調べている。
編隊の中で、誰も知らなかった温かい上昇気流を見つけてくるのは決まってこの雲だ。行き詰まったと思われた気象状況に、思いがけない突破口を見つける。その発見は時に混乱を招くこともあるが、大抵の場合は面白い結果をもたらす。
未知の気象、前例のない状況、答えが誰にも分からない瞬間——巨大積雲はそこでこそ最も生き生きする。「どうすればいいか分からない」は、この雲にとって出発点だ。可能性を試す本能が、他の誰も辿り着けない答えを生む。
新しい高度を求める衝動は強いが、昨日見つけた温かい気流はまだそこにある。既存の編隊が十分に機能しているとき、それをもっと試してみることも発見の一形態だ。巨大積雲は時に、深く留まることの豊かさを学ぶ必要がある。